コンテンツSEOとは?会社ホームページの事例やメリット、やり方

「記事コンテンツを書いているのに、なかなか集客につながっていない」
このようなお悩みはありませんか。
それは、コンテンツのSEO効果が低いことに原因があるかもしれません。
近年、新しいホームページへの集客手法としてコンテンツSEOが注目されています。
しかし、コンテンツSEOに興味がある企業の担当者もSEOコンテンツとは何なのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではコンテンツSEOとは何か、コンテンツSEOの特徴、コンテンツSEOを実施する目的やメリット・デメリットなどを解説します。
コンテンツSEOに興味がある企業の担当者は必見です。
目次
コンテンツSEOとは?
コンテンツSEOとは、SEO対策の1つの方法です。
まず、コンテンツSEOの「コンテンツ」の用語の定義は、以下のように説明されています。
コンテンツ(contents (複数形))とは、「中身」のこと。
英語の関連語彙としては、コンテナ(wiktionary:container)の中身がコンテントcontentであって、語自体には「電子媒体(メディア)の」とか「特に、電子的な手段で提供する」という意味は全く無く、例えば書籍の「中身の情報」は、小説とか評論であって、それがコンテンツである。
デジタル、映像、商業、素人などといった複合語がある。
いわゆる「メディア」の中身の、文字列・音・動画などのことで、それらの内容である著作物を指すことも多い。
引用元:コンテンツ – Wikipedia
つまり、「コンテンツ」とは、文章(情報)の中身、内容のことを意味します。そして、コンテンツSEOとは、文章(情報)の中身、内容がある情報、検索ユーザーが関心や興味あるような役に立つ情報を発信し、検索結果でWebサイトの露出を増やしていき、検索エンジン経由で訪問してくれるユーザーを増やしたり、狙ったキーワードで上位化を目指したりする手法です。
さらに、コンテンツSEOは、良質なコンテンツを継続的に発信して積み上げることで、Yahoo! やGoogleなどの検索エンジンからの集客を狙う手法で、 SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)対策の一種です。
現在のWebマーケティングの世界では、コンテンツSEOの理解なしに検索エンジンから効率的に集客することは困難であるといっても過言ではありません。
コンテンツSEOは各検索キーワードに応じて、受け皿となるコンテンツ(ページ)を整備することで、アクセス数を増やせます。
コンテンツSEOの特徴は?
コンテンツSEOが注目されるようになった背景には、検索エンジンの性能と精度が上がったことにあります。
以前のSEO対策では、Web上にアップされるコンテンツよりも、技術的な面が重視される傾向が少なからずありました。
つまり、小手先のテクニックで検索順位を上げることもできていました。
しかし、Googleなどが中心となって対策を行った結果、現在は明らかに検索結果の上位表示だけを狙ったような低品質なページは、かえって順位を低下させるようになっているのです。
その結果、サイト訪問者に役立つ情報を掲載している良質なコンテンツを提供することがSEO対策を行う上で重視されるようになりました。
では、コンテンツSEOの特徴はどのようなものか見ていきましょう。
後ほど説明しますが、コンテンツSEOを実施するメリットに、集客効果の長期間維持がありますが、コンテンツの検索順位が下落してしまうと、集客力の低下が発生します。
特にライバルサイトの出現やアルゴリズムの変更で、集客数が減じることは十分ありえます。
しかし、それでも人工被リンクなどに頼ったブロックハットSEOよりも、コンテンツSEOは圧倒的に集客効果の安定性が高いです。
理由は2つあります。
1つは有益なコンテンツを増やすことに専念するコンテンツSEOでは、検索エンジンをだますような手段を使わないので、アルゴリズムアップデートによるペナルティを受ける確率が低いことです。
もう1つはSEOキーワードに多様性があることです。
コンテンツSEOでは単語ひとつで構成されるキーワードや、メジャーなキーワード、つまりビッグキーワードに依存するのではなく、スモールキーワードを多数積み重ねることで集客増加を狙います。
この2つがコンテンツSEOの特徴です。
コンテンツSEOを実施する目的
コンテンツSEOを実施する主な目的は、Webサイトのトラフィックを増加させる(集客する)ためです。
そのために、細かく以下の2つの目的があります。
① 様々なキーワードでトラフィックを集める
以前のSEO対策は、サイトに1つのSEOキーワード、1 URLだけを設定していました。
つまり、TOPページにSEOキーワードを設定し、TOPページだけが順位上昇するようメンテナンスを行っていました。
しかし、現在はTOPページが「〇〇 通販」で1位になったとしても月間100~1000ユーザー程度しかトラフィックが見込めません。
つまり、関連コンテンツを追加していくことで、TOPページだけが上位化した際よりも多く、様々な関連キーワードで上位化が狙えるため、より多くのトラフィック増加が期待できます。
初期段階は、上位化しやすい競合性の低いキーワードでコンテンツ追加して、検索流入を徐々に増やします。
こうして、ドメインパワー(サイトの力)を高めるのがコンテンツSEOのコツです。
検索流入を増やすためには、関連キーワードを選定して、そのキーワードで専門性を考慮しながら、コンテンツSEOを進めることが重要です。
また、検索流入が増えれば、多くの検索ユーザーがサイト内を訪問するようになります。
② 被リンクを集める
検索流入が増えれば、良質なコンテンツがより参照されやすくなるので、被リンクも増えやすくなります。
つまり、コンテンツSEOを継続することで、被リンクを獲得することが期待できます。
作成したページが検索ユーザーにとって価値のあるものだと検索ユーザーにコンテンツが支持され、検索ユーザーが自分のサイトで紹介する(検索ユーザーのサイトからリンクされる)ことがあります。
これが目的の1つ、被リンクを集めることです。
コンテンツSEOにより、弊社管理サイトの検索流入が増えた結果、関連サイトからの被リンク(被リンクドメイン数)が自然に増加します。
このようにコンテンツSEOを実施することで、関連サイトからの被リンク(外部)獲得が期待できます。
さらに、ある程度の被リンクがつけば、さらにドメインパワーが上がりやすくなり、コンテンツ追加ですぐに上位表示できることが多いのです。
コンテンツSEOがターゲットとするユーザーとは?
Googleなどの検索エンジンは「ユーザーファースト」を掲げており、ユーザーにとって有益かどうかを重視しています。
ユーザーにとって有益である情報とは、ユーザー「知りたい情報」であり、「事実に基づいて」「詳しく」「わかりやすく」かいてあるWebページこそが高評価を得るべきだと見直されたのです。
情報の中身を良質なものにしなければ、ユーザーの需要は得られません。
これが、コンテンツSEOが注目されるようになった理由です。
コンテンツSEOではコンテンツの内容を重視して検索上位にあがることを目的としていますが、コンテンツはユーザーのためでなければなりません。
SEO対策で検索上位にあがったとしても、そのコンテンツ自体がユーザーに評価されなければ意味がありません。
コンテンツSEOを実施することで、決定意思の高いユーザーが集まります。
これこそが、コンテンツSEOがターゲットとするユーザーです。
ですから、検索上位にあがることだけを考えず、ユーザー視点でのコンテンツづくりをしましょう。
コンテンツSEOを実施することで得られる効果は?
ユーザーが物やサービスを購入したり申し込んだりするまでには、認知して、検討・調査を行い、購入・申込みするといった一連のプロセスが存在します。
そのプロセスの中で、ある程度、購入・申込みを決めたユーザーが、どのような物やサービスなのか等を調査・検討するために、検索エンジンを利用するということが多いです。
そのため、検索エンジン経由でアクセスしたユーザーは物やサービスへの関心があり能動的にアクセスしてくる傾向にあります。
アクセスしてきた時点で決定意思の高いユーザーであると考えられ、成約や購買につながりやすいと推測できるため、このユーザーを狙うことで効果的・効率的な集客が可能です。
コンテンツSEOを実施するメリットは?
では、SEO対策を行うことで得られるメリットについて、ご紹介していきます。
① 高い集客率と集客効果の長期間維持
SEO対策を行うことで得られるメリットとして、まず高い集客力が挙げられます。
昨今、インターネットで情報を収集することは、日常的に行われており、その際に多くのインターネットユーザーは検索エンジンを利用しています。
さらに、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスの普及により、インターネットユーザー数自体もますます増える傾向にあります。
そのため、SEOによってWebサイトを上位表示させ、これらのアクセスを獲得することで、インターネット上におけるWebプロモーションを有利に展開させることができます。
また、新聞広告やテレビCMや折り込みチラシでは、発信直後には爆発的な集客効果を生み出しますが、時間が経つにつれ急速に効力が失われますが、それに対し、コンテンツSEOは違います。
一度公開したWebコンテンツは自ら削除しないかぎり、継続的にYahoo!やGoogleなどの検索エンジンから見込み客を集客しつづけることができます。
② コストパフォーマンスが極めて高い
バナー広告やテキスト広告などは、表示やクリックなどのために継続して広告費を払い続けなければなりません。
また、広告費を払うのを終了してしまえば、そこで集客もすぐにストップしてしまいます。
しかし、SEOであれば、表示やクリックなどの広告費は発生しませんし、適切なSEO対策を行えば、上位表示で長期的に安定した集客が可能になります。
さらに、新規コンテンツの作成など取り組んだSEO対策は、Webサイトの資産として蓄積されていきますので、長期的に見れば、非常にコストパフォーマンスが極めて高いマーケティング施策です。
③ ブランディング効果
多くのユーザーは、訪問するWebサイトを選ぶ際に表示順位を重視しており、上位に表示されていると、その業界・分野の主要な企業であると認識したり、検索エンジンから推薦されているという印象を持ったりする傾向があります。
そのため、SEOによって、Webサイトにマッチする業界や分野における重要なキーワードで検索エンジンの上位表示を確保することで、ブランド力を向上させることにつながります。
また、ユーザーに安心感を与え、Webサイトの信頼性に貢献することにもなります。
コンテンツSEOの注意点やデメリットは?
コンテンツSEOは注意点やデメリットも存在します。
① 効果が出るまでに時間がかかる
コンテンツSEOは集客効果の持続力は高いですが、効果が出るまでに時間がかかります。
コンテンツSEOに取り組むデメリットの1つに、短期間で成果が出づらく、中長期での取り組みが必要とされやすい点があげられます。
リスティング広告であれば入金したその瞬間から検索結果画面に表示され、短期間での成果につながりやすいです。
一方、検索エンジンからの評価の土台が十分ではないケースでは、検索エンジンのクローラーの巡回や、順位決定に必要なデータが蓄積されるまでに時間がかかるため、コンテンツSEOで成果が出るまでに時間がかかります。
② コンテンツの作成に労力と時間がかかる
検索結果のランキング上位を獲得できるほどの良質なコンテンツは、作成するのに労力と時間がかかります。
ページ追加自体は簡単ですが、良質なコンテンツの立案や原稿の執筆が非常に大変で時間がかかるからです。
しかし、良質なコンテンツの立案は、実際のお客様への提案と同じことなので、大変で時間がかかるのは当然です。
良いコンテンツを作成することは、その点を加味すれば十分に労力と時間を費やす価値はあるでしょう
コンテンツSEOの実施手順ややり方は?
実際のコンテンツSEOの手順について、簡単に解説しておきます。
① 商品・サービスの分析
たとえコンテンツが重要だからといって、闇雲にコンテンツを作成してWebサイトに公開しても成功には結びつきません。
まず、自社の商品・サービスの特徴や競合と比較した際の強みを徹底的に分析してき、それを求めている人々はどのような悩みを抱えているのか・どのような課題を解決したいのかをよく分析し、考察する必要があります。
つまり「顧客」を詳細に知ることが必要だということです。
② キーワード選定
自社の商品・サービスとそれを求める顧客について明らかにしたら、その人々が興味を示すキーワードの選定を行います。
Googleのキーワードプランナーや、関連語調査ツールを活用するなどして、キーワードを精査します。
ポイントとしては、そのキーワードに検索ニーズ・検索ボリュームがあるか、キーワードが自社の商品・サービスに適合したものか、そのキーワードで実際に検索し競合のページを確認し、上位表示が可能かどうかなどをチェックしましょう。
③ コンテンツ作成
キーワードが決定したら、そのキーワードに対してどういったコンテンツを作成するかを決めます。
ここでライバルサイトの状況などもチェックしておきます。
自社でサイトを作成する場合は、いきなりホームページ作成ソフトを使うのではなく、文書作成ソフトやメモ帳などでしっかりと下書きをしてください。
文章の構成についてはセールスライティング(コピーライティング)の技術を活用することをおすすめします。
場合によってはプロのコピーライターやコンテンツライターに依頼するのもよいでしょう。
しっかりと手間をかけて、丁寧にコンテンツを作成していく必要があります。
コンテンツSEOの事例
●クックパッド社
ここ数年で上位に上がった数千万人が使うレシピ投稿サイトのクックパッドのSEO事例です。
クックパッドはCGM型のサイトですが、事例では、「自由研究」コンテンツという編集コンテンツが検索上位を獲得するまでの取り組みを紹介しています。
施策内容は、まずキーワード調査を通じてユーザーのニーズを調べ、自社の強みを活かしたコンテンツ企画を行い、ターゲットキーワードをフォーカスし、DemandMetricsで順位をチェックしながらコンテンツ追加やワーディング・タイトル調整、リンク構造などの施策を行い、約1ヶ月かけて流入が極大化する状況を作るというものです。
SEO専任の担当はいないながらも、需要にマッチするコンテンツを提供するというSEO施策として非常に王道な進め方です。
この背景には、「テクニックに依存しない本質的なSEO」を志向し、「いずれかの分野でNo.1になるコンテンツを集める、作る」「ユーザーファーストなサービスであることを自問し続ける」を重視する姿勢が影響していると思われます。
「本質的なSEO」が社内浸透していることは非常に重要です。
コンテンツSEOの費用はどのくらいかかる?
「コンテンツSEO」などをコンサルしてもらうには、長期契約をして、毎月一定額支払いながらコンサルをしてもらうので、一過性ではなく継続的にSEO対策を行うことができます。
継続的にSEO対策を行うことで、SEO順位が上がるだけではなく、SEO知識もつき、社内でナレッジとして貯めることができます。
費用相場としては、ゼロからサポートしてくれる場合は30万円からの会社が多く、ある程度のサポート内容しかない場合は毎月10~20万円程度になるでしょう。
まとめ
ここまで、コンテンツSEOとは何か、コンテンツSEOの特徴、コンテンツSEOを実施する目的やメリット・デメリットなどを解説してきました。
コンテンツSEOはさまざまなSEO施策の中でも必須級の施策です。
小手先のSEOテクニックがGoogleのアルゴリズム変更によって駆逐されるなか、価値のあるコンテンツによりアクセスを増やそうというコンテンツSEOの考え方は本質的なので、長期的なSEO対策になります。
「価値のあるコンテンツ」を作るためにはユーザーに対する理解が不可欠です。
狙っている検索キーワードにユーザーが何を求めているのかを分析して、ニーズを競合サイト以上に満たすコンテンツを制作しつづければコンテンツSEOにおける成功に近づけます。
コンテンツSEOでコンテンツの評価を高めることができれば、検索エンジンからの流入を大きく伸ばすことが可能です。
コンテンツSEOに興味がある企業の担当者の皆さん、そのためには、ポイントを押さえて正しいプロセスでコンテンツSEOに取り組みましょう。